借金をする人の心理【借金とローンの違いから考える】
こんにちは。
借金520万、無職のP太郎と申します。
この記事では、借金をしてしまう人の心理について、借金とローンの違いから考察をしていきます。
- 現在、借金をしている
- 借金をしそうな状況になっている
- 借金をしていたが、再度借りてしまった
そんな方が、借金に冷静に向き合うためのヒントにもなれば幸いです。
また、当ブログでは自分が借金地獄に陥ってしまった体験談も公開しています。
客観的に分析し、再度借金をしてしまわないためにあえてさらけ出していますので、現在内緒の借金がある人は特に読んでみてほしいと思います。
借金とローンの違い 言葉のイメージ
個人がお金を借りる行為としては、主に「借金」と「ローン」といった手段があります。
クレジットやキャッシングという方法もありますが、こちらはどちらかというと借金に近いかもしれません。
しかし、同じお金を借りる行為でも「借金」と聞くとマイナスイメージ、「ローン」と聞くと何か将来に繋がるような建設的なイメージが湧いてくるのではないでしょうか?
利息、審査の違い、借入先の違いなどはあるとは思いますが、借金とローンの一番大きな違いは上記のような多くの人がもつ「イメージ」なのだと思います。
そして、その「イメージ」の違いは、借金をしてしまう人の心を追い詰め、返済不可能な状態まで追い込んでしまうのです。
そうならないためにも、冷静に借金とローンの違いを理解して対策が必要です。
まずは、借金とローンの言葉の意味から確認してみます。
「借金」・・・金銭を借りること。また、借りた金。
「ローン」・・・融資(ゆうし、英語: loan)とは、お金を必要とする者に貸し、資金を融通すること。
言葉の意味から考えると、
借り手側から見たお金=借金
貸し手側から見たお金=ローン
と思った方が分りやすいかもしれません。
しかし、表現方法が借り手か、貸し手か違うだけで、借りる側からしたら「負債」であることには変わりはありません。
では、なぜイメージに違いが生まれるのでしょうか。
借金とローンの違い フレーズを使う場面から考える
借金とローンのイメージの違いを、それぞれのフレーズを使う場面におきかえて考えてみます。
「借金」をつかったフレーズ・・・友達に借金した、会社が借金を抱えている、借金大国日本などなど。
個人に限らず、会社、国が行う行為としても表現されます。
「ローン」をつかったフレーズ・・・住宅ローンがある、マイカーローンを申し込んだ、教育のためローンを組んだなどなど。
〇〇ローンや、目的とセットで使う表現が多いのではないでしょうか。
ローンというと主に銀行が融資をする際の表現です。
そのため「ローン」=「融資という名の商品」と捉えたほうがよいかもしれません。
その観点からすると、
借金=目的が様々で、お金を借りる側も(人、会社、国)様々
ローン=目的がはっきりしていて、借りるのは個人、貸すのは銀行
という言葉のイメージの違いが見えてきます。
借金は幅広い意味で、ローンはそれに含まれていてより具体的な表現といったところでしょうか。
このことから、考察すると、
借金=幅広い意味がゆえに、目的が不明確、多岐に渡る⇒そのため言葉の通り「お金を借りている」という行為という認識が強い⇒必要以上に負のイメージが染みついている
反対に、ローンは銀行が商品化するにあたって、あえて目的を明確にし、借りる目的に目が向くため「個人が理想の暮らしをするための正当な行為」という形でプラスのイメージが働いているのではないでしょうか。
さらに、借金の歴史的な背景や、銀行側の施策によってもイメージ格差が大きくなっているところも影響しているのだと思います。
借金とローンの違い 心理的影響
イメージは大きく異なりますが、借金をしている人、ローンがある人ともに負債を抱えていることには変わりはありません。
しかし、実際の負債の金額差で考えるとイメージに反して、ローンの方が借金よりも大きな金額を借りている場合があります。
それは住宅ローンです。
住宅ローンは平均的に3,000万円の借入れ、返済期間は30年ほどが多いようです。
個人的な借金の平均額は秘密にしている人が多いので、正確な金額はわかりませんが平均年収の1/3と考えると多くても100~200万円ほどではないでしょうか。
金額でみると3000万円と高額な負債だとしても、今や住宅を建てるときにローンを組むのは当たり前の世の中です。
建物や土地の資産価値があることも影響しているとは思いますが、借りている人はほとんど負い目はなく、マイホーム=ステータスという印象もあります。
むしろ、お酒を飲みながら
「いくらローンが残ってて、お小遣いが減らされて・・・」
「いやいや、俺なんかまだ30年も残ってるよ!」
なんてローンを抱えた自虐自慢なんかしている人もいます。(すみません、イメージですw)
一方、借金はマイナスイメージが強いため、借金の多さで自慢し合うなんてことはありません。
むしろ隠して誰にも話さないようにしている人が多いのではないでしょうか。
もちろん、浪費、ギャンブルなど人に言いづらい使い道をしてしまっている場合もありますが「生活費のために借金をした」「入院費用を工面するために・・・」など生きるために仕方なく借金をした場合でも、なかなか人に気軽に話せる人はいないでしょう。
結局、負債の金額や、目的ではなく、借金の持つ負のイメージが負債を抱える人の心理に影響を与え、話せなくしているのです。
だからこそ、その世間的な負のイメージが、借金をしないための「抑止力」になっている部分もあります。
しかし、その反面借金をしてしまった場合、誰にも相談できずに一人で抱えたり、必要以上に自己解決の負担がかかり借金から抜け出せなくなる仕組みにもつながっているのだと思います。
一度借金をしてしまうと、地に落ちてしまった感覚、自分はダメな人間なんだという感覚に陥ります。
特に真面目な人ほど、借金の負のイメージに自滅します。
私も実際そうでした。
誰にも相談できず、7年物間借金を隠すために見栄をはり、事実から目を背け負債を膨らませ続けました。
借金をしている時点で、世間的なマイナスイメージを背負い、それにより精神的にダメージもあるため、乗り越えるためには対策が必須です。
借金とローンの違い 対策
借金の負のイメージは非常に強いです。
世間的なイメージを変えて、ローンのように将来に向けての借金だ!と思い込んで自分の気持ちを楽にすることは不可能です。
そのため、対策としては自分が借金と正しく向き合って、心理的に落ち着かせるということが必要です。
借金の心理的な影響への対策は3つあります。
- 返済計画を立てる
- 借入額を増やさない
- 世の中には自分よりも借金がある人がいると思う
当たり前じゃん!!
って思う人もいるかもしれませんが、借金で困っている人や内緒にし続けている人はこれが絶対にできていません。
逆に、金額は大きくても住宅ローンなどで負債を抱えている人はこれができています。
というか、できていないと銀行はお金を貸してくれませんし、家を失います。
マイホームが手に入ることと引き換えに、すべてを失うリスクと30年以上のローンを背負って、一生懸命返済に向けて進んでいるのです。
これが、自分の心理に一番大きく影響しています。
「一生懸命返済に向けて進む」ということが何よりの対策です。
1.返済計画を立てる
悩んでも、後悔しても借金は減りません。
まずは自分の借入金額を把握し、何年で返済したいかだけでも考えましょう。
漠然と請求金額に合わせて支払っているだけではゴールが見えません。
このシュミレーションを使うことで、
・何年で返済するには月々いくら返済が必要か
・何年で返済した場合の返済総額
が分ります。
それにより、利息の高さにも気づけますし、今の生活から無駄を省いて少しでも返済を増やし、返済年数を減らした方が得だという基本的な考えに気づけます。
もし、この時点で月々の返済可能額に対して、返済年数が10年以上かかるようであれば任意整理も検討した方が良いかもしれません。
2.借入額を増やさない
借り続けることをやめて、返済に徹しましょう。
少しでも元金が減り、前に進んでいる感覚がないと前向きになりません。
私は、返しては借りての繰り返しでした。毎月の返済は、返済という感覚はなく、自分の口座にお金を預けているような感覚になっていました。
こうなるとただただ、利息だけをどぶに捨てているだけになります。
お金に困って借金しているのに、お金を捨ててるって矛盾だらけです。
今になって、本当にバカだったなと思います。
もし、返済に徹しきれないほど毎月の返済額が多ければ、任意整理、自己破産が必要になります。
3.世の中には自分よりも借金がある人がいると思う
内緒の借金をしている人は本当に孤独です。
自分しか見えないと、何も考えられなくなります。そして、いけないことだとは思っていても借金や内緒にしていることを正当化してしまいます。認知的不協和というやつです。
そうなると、借金地獄からなかなか抜け出せません。
まずは、他にも借金をしている人はたくさんいる。
自分はそのうちの一人であると考えましょう。
(もちろん、私P太郎も借金仲間です!)
誰かに話せなくても、そう思うことで自分の存在を認めてください。
そして、気持ちを落ち着かせて町を見渡しましょう。
そうすれば、住宅ローンという数千万単位の借金で建てた家がそこら中にあることに気づけます。
マイホームを持っている人⇒「ちゃんとしている人」「計画性がある人」
ではなく、計画的に借金を返している人なのです。
借金の理由はともかく、一番の違いは計画性の有無だけ。
みんなが当たり前のように、住宅や車の購入で計画的に借金をしています。自分も同じように計画的に返済をしてみませんか。
借金に向き合うのが早ければ早いほど、早く返せる見込みが増えます。
秘密にし続けるのは本当にしんどいです。だからこそ、早く返せるように頑張りましょう!!
妻に内緒の借金を告白した話【借金520万・無職のダメ夫の体験談④】
【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
はじめまして「P太郎」と申します。
現在無職、あるのは借金520万です。
さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。
このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。
このブログを通して
- 借金の怖さ
- 借金をする人の心理
- 借金に向き合うためのヒント
などを伝えていければと思っています。
借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。
同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。
- 【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
- 妻に内緒の借金を告白 告白の準備
- 妻に内緒の借金を告白 両親へ相談
- 妻に内緒の借金を告白 妻に告白
- 妻に内緒の借金を告白 その後
妻に内緒の借金を告白 告白の準備
妻に内緒の借金を抱えた状態で、家庭の事情により退職しましたが、転職活動も思うようにいかずついに借金返済が不可能な状態になりました。
そして、ついに妻に借金を告白することを決心。
借金の経緯などは別の記事でも掲載していますので、気になる方はチェックしてみてください↓
借金を伝える決心はしたものの、震えるほどの怖さがありました。
仕事のミスや、会社のプレゼンで緊張したときの比じゃありません。
自分自身が失望されることは分かり切っていましたが、告白により妻が壊れてしまうのではないかということが怖かったのです。
妻はもともと精神的に強くないので(育児や転勤でノイローゼ気味になることがたくさんありました)、伝え方も慎重に考えなければいけません。
一歩間違えば、肉体的にも、精神的にも崩壊する。
できるだけ、妻自身や子供への影響を最小限にしたいと思いました。
(借金をしまくっといて、今さら真剣に妻子の安否を想う自分にあきれますが・・・)
まずは、告白したときの妻の反応について、最悪のケースを考えました。
【最悪のケース 上から悪い順】
- 妻が発狂して無理心中を図る
- 妻が自殺する
- 自分が妻に刺される
- 自分がボコボコに殴られる
- 妻が家を飛び出す
- 自分が家を追い出される
上の3つは生命が関わるので絶対に避けなければいけません。
何より、子供に大きな影響を与えてしまうからです。
最悪のケースを冷静に考えつつも、自分が作ってしまった借金は「人の命に影響するレベル」なのだと改めて認識しました。
そして同時に、それを内緒にし続けてきた自分自身に恐怖を感じました。
とはいえ、現実的に支払い不可の状況になっているので話をしなければ何も進みません。
話したくなければ、あとは失踪するしかないのですから。
まずは、最悪のケースを避けるため「落ち着いて話せる状況を作る=衝動的な行為をなくす」ことが最優先であると考えました。
そして、そのための方法を考えます。
ネットで検索したところ、借金をただ告白するだけでなく、解決策も提示した方がパニックを回避できることが書かれていました。
解決策・・・
そして、私が考えたのは「両親に肩代わりしてもらう」でした。
妻に内緒の借金を告白 両親へ相談
自己破産、任意整理という選択肢もありましたが、支払いが差し迫る中で時間のかかる方法を選ぶ余裕はありません。
結果的に法的手段に頼るにしても、親への告白は免れないことなので相談することを決意しました。
私の両親は、浪費家の私と違って超がつくほどの倹約家です。
「お金を借りる=利息がかかる=無駄なこと=絶対にダメなこと」という認識がものすごく強くて、正直勘当覚悟で連絡しました。
今までも、なんどかお金を工面してもらうこともありました。
そのたび「サラ金に頼るくらいなら、貸してあげる」と優しくフォローしてくれた時もありました。
言い訳にはなってしまいますが、だからこそ今回の借金については、今まで頼ることができませんでした。
親に負担かけたくない、落胆させたくない、もう結婚して子供もいるのにだらしないところを見せたくない、怒られたくない・・・
そんな気持ちから親を頼らずに自分でなんとかしたいという思いで借金があることは、親にも隠し通してきたのです。
しかし、結局自分でなんとかすることができず(なんとかするためにも動いてすらいませんが)親に頼ることにしたのです。
結果的に、隠すことは親のためでも何でもなく、自分の保身でしかなく、迷惑をかけてしまうことになりました。
そして、電話で母親に、借金があること、もうどうにもならないこと、お金の工面の相談をしました。
電話越しに母親は泣いていました。
父親は母親よりは冷静でしたが、声には力がありませんでした。
【両親に言われたこと】
・なぜもっと早く相談しなかったのか
・なぜ借金があるのに仕事をやめたのか
・自分でどうにかなると思っていたのか
・妻に話しているのか
・何に使ったのか
・ずっと騙していたのか
・自分の息子とは思えない
・借金があるなんて噓でしょ
・TVの中の話みたい
・育て方が間違った
・産むんじゃなかった
予想はしていましたが、言われてもしかたない言葉ばかりです。
こんな浪費家の私ですが、一応勉強やスポーツもできて就職先も大手だったので親としては自慢の息子だったらしく、それが突然借金まみれだったことを知り、夢にしか思えなかったとのこと。
すでに定年退職をしている両親を頼る、ダメ息子に成り下がった私は返す言葉はありませんでした。
そんな息子とはいえ、家族を持っている身。裏切られた気持ちしかしないと思いますが、息子のため、孫のためならという思いでお金は工面してもらえることになりました。
本当に両親には感謝してもしきれません。
老後に備えていた貯蓄すべてをはたいて、借金返済のために貸してくれることになりました。
妻に内緒の借金を告白 妻に告白
両親は失意の中、お金を貸してくれることに同意してくれました。
あとは妻に話すだけ。
正直、妻に話さずに内緒で親に借りて返済、親に毎月返済するということも考え、両親にも打診しました。
両親の意見は「NO」、妻に話さないと貸せないと。
当たり前ですよね。
両親の意見を聞いて、最後の最後で保身に走ろうとしている自分の愚かさに気づき、もう自分は病気だなと思いました。
最終的に両親は、話すかどうかは自分で決めていいといってくれましたが、けじめをつけるためにも自ら妻に告白することを決心しました。
私自身もう妻に嘘をつきたくないですし、両親を巻き込んでいるのに、自分だけ痛みを伴わない楽な方向に逃げるのはダメだと思ったからです。
そして、子供が寝た後で妻に告白することにしました。
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妻に内緒の借金を抱えて無職になった【借金520万・無職のダメ夫の体験談③】
【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
はじめまして「P太郎」と申します。
現在無職、あるのは借金520万です。
さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。
このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。
このブログを通して
- 借金の怖さ
- 借金をする人の心理
- 借金に向き合うためのヒント
などを伝えていければと思っています。
借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。
同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。
- 【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
- 妻に内緒の借金を告白した話
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった理由
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった ついに首が回らなくなる
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった まとめ
妻に内緒の借金を告白した話
2020年10月某日
ついに借金が520万あることを妻に告白しました。
約7年間、借金を内緒にしつづけ520万まで膨らんだ借金。
告白するのには恐怖しかありませんでした。
妻に失望される、怒られる、悲しまれることが怖いというよりは「自分の告白で妻の心をナイフで突き刺してしまうのではないか」そんな怖さがありました。
7年間ずっと秘密にしてきた借金ですが、あることがきっかけで無職になり、どうにもならなくなったため告白しました。
なぜ、どうにもならなくなる前に告白、解決の道を選ぶことができなかったのか。
本当に悔やまれます。
借金の経緯は過去の記事でも公開しています。
借金のきっかけについて↓
借金がエスカレートしてしまう話↓
今回の記事では、告白に至るまでの無職時代の体験談を書いています。
思ったより長い内容になったので、告白当時の話は次の記事に回そうと思います。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった理由
前回の記事の続きになります。
安定した仕事、幸せな家庭がありながら、7年間借金を繰り返しついに500万もの借金に膨らんでしまってからの話です。
2019年 年末
妻から、「仕事を辞めてほしい、今の環境で子供を小学校に入れたい」
そんな相談を受けました。
私の仕事は転勤が非常に多く、2年ごとに全国を回っていました。
その中で妻は、土地になれない、環境になれない、人間関係が作れないなどで心を病んでしまうことが多々あったのです。
そして、妻は今回も周りと関係がうまくいかず、土地柄も合わないせいかどうしても今の環境で小学校教育を受けさせたくないとのこと。
(またか・・・。)
そう思いましたが、今度は本気のようです。
今まで、ママ友とうまく関係が築けず悩んでいた妻の姿や、やっと慣れてきたころにまた転勤が決まり寂しい思いをたくさんさせてしまった妻と子供の姿を見てきました。
塞ぎこみ、死にたいというまで追い詰められてしまう妻の姿を・・・。
そんな妻の姿は見たくない、そんな思いをさせたくない。
「家族の環境を変えたい」と私も心から思いました。
しかし、自分には内緒の借金がある。
ここで仕事を辞めれば、今の収入が得られなくなり借金返済が遠のいてしまう。
その結果、返済ができなくなり、バレてしまう可能性がある。
でも、退職できないと伝えれば離婚や別居を切り出されかねない。
家族の心の負担は知っていたので、妻から「なぜ辞められないのか」と問われても納得させられるだけの理由が説明できない状況でした。
理由を説明するには、もはや借金があることを伝えるしかなかったのです。
そして、 悩んだあげく自分が出した結論は
「退職」でした。
「退職せずに、少しでも返済の可能性を残す」ことより、「借金があることを隠して、家庭のために仕事を辞める理解力のある夫」を演じることを選んだのです。
自ら破滅の道を選ぶなんて、狂気の沙汰としか言いようがありません。
冷静になった今だからこそ、そう思えます。
しかし、7年間借金を隠すことが当たり前になっていたので、もはや「借金を打ち明ける」という選択肢はありませんでした。
自分の中では、当然の判断だったのです。
もともと、仕事にはやりがいを感じられず、ストレスも多かったので辞めたいという気持ちがあったというのも影響していたと思いますが。
そこからは、退職に向けて動きました。
よくよく考えると、退職金ももらえるし、有休もたくさん残っているので無休で収入が入る期間がある。
さらに、会社の持ち株も売却でき、失業手当ももらえるので逆に返済のチャンスがあるのではと都合の良い希望を見出します。
そして、借金があることも忘れ、退職金をあてにして引っ越しの計画をたて、家具を新しく揃える計画を立てました。
退職を決めてからあっという間に4か月がたち、2020年5月に退職。
会社が忙しい時期、コロナウイルス感染拡大した時期ということもありましたが、転職活動は一切せずに退職。
自ら「借金500万・無職」という修羅の道を歩み始めたのです。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった ついに首が回らなくなる
退職後、私はまだ有休消化中だったため、妻は代わりに働くことを決めました。
もともと妻は就職をしたいと思っていたので、主婦を交代したのです。
会社を退職しましたが、退職金や有休消化や最後のボーナスである程度の生活資金はあったので、とりあえず私ものんびりしようと思いました。
そして、安定した生活が訪れました。
借金はあるけど、仕事のストレスはない。
家族と過ごす時間が増えた。
ようやく、家庭が安定した環境になった気がしました。
しかし、安心したのもつかの間。
容赦なく、無職の私に返済、家賃、各種税金の請求が襲い掛かります。
そして、退職を機に引っ越したので、家具や生活に必要なものを買いそろえた際に使ったカードの請求・・・。
みるみるうちに、退職金が食いつぶされていきます。
そして、それを目の当たりにして、とてつもない不安に襲われます。
家族と過ごす時間と、1人で過ごす苦痛、不安の狭間でとりあえず「何かしなきゃ」と考えました。
失業保険を貰うにはまだ時間がかかるし、子供も小学校に行き始めたばかりなのでできるだけ家にいてあげたい・・・
そんな気持ちから、コロナ禍で加速した「副業ブーム」に目を付けます。
ブログ、せどり、FXなど在宅でできたり、会社に縛られることなく稼ぐことを夢見ていろいろやりました。
もちろん、どれも長続きしません。
貯蓄も少なく、借金があり、無職の精神状態では、今何をすべきか、腰をすえて考えることができないのです。
結局は「楽して稼ぎたい」「楽して返済したい」という気持ちがあるため、すぐに成果がでない副業に不安を感じます。
そして、あっという間に退職して3ヵ月がたちました。
ここにきて、資金の底が見え、ようやく現実を冷静に考え始めたのです。
「就職しなきゃヤバイ」
失業手当の支給が始まったので、ぎりぎり生活はまかなえそう。
でも、それも時間の問題です。
毎月15万円も返済していたので、退職金を切り崩したとしても2ヵ月持つかどうか。
そこまできて、やっと危機感を感じ始めたのです。
そして、副業で稼ぐことから転職に向けてシフトチェンジしました。
しかし、思うように仕事は見つかりません。
【この時点の借金】
消費者金融:〇コム レ〇ク 180万
銀行系カードローン: 200万
クレジット リボ : 130万
合計 510万
コロナショックの影響もありましたが、借金まみれの状態では転職活動も身が入りません。
とにかく、借金を返済するために(借金を隠し続けるために)高収入の働き口を探します。
しかし、そんなところは残業が多い、転勤があるなど前職と変わりません。
それでは結局家族との安定した生活が逆戻りしていまいます。
なかなか、思ったような就職先がない、見つけて応募しても書類選考で落とされる。
さらに気分が落ちる。
借金の事実に絶望する。
迫りくる破産の予感と、決まらない就職で気がおかしくなりそうでした。
そして、次第に焦る気持ちが強くなり、私は強行手段に出ます。
クレジットカードでFX口座に30万円入金。
海外のFX口座でしたので、クレカ入金が可能なのです。
そして起死回生を願って、ハイレバレッジ888倍でトレード。
ここまで来たら、あと30万損失しても痛みはありません。
どうせ500万も借金があるんだし。
そして、結果はもちろん
惨敗。
当然です。自暴自棄なトレードでは勝てるはずもありません。
本当に死にたくなりました。
ついに、100%今月の支払いでさえもまかなえない状態になってしまったのです。
「もう、妻に話すしかない。」
話したところで解決になるかわかりませんが、この状況を1人で抱えることに精神的に限界がきました。
自分の行いを悔やんでの告白
もう二度とやらないことを誓っての告白
嘘をつき続けたことを償うための告白
すべて違います。
私が借金を打ち明けた理由は、告白することで自分が楽になるためのものだったのです。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった まとめ
今回の記事では、借金を抱えた状態で無職になった体験談を記載しました。
次は、いよいよ秘密を打ち明ける話を書いていきたいと思いますが、ここで自分が無職になったときの心理状態について分析したいと思います。
【借金があるのに退職した理由】
- 妻の希望
- 借金を隠しつづけるため
- 今の会社の仕事に疲れていた
- フリーで稼げるんじゃないかという希望
- 仕事を辞めた分、勉強や副業にしっかり時間を費やせばなんだってできると思っていた
- 最悪すぐ転職すればなんとかなると思っていた
借金があるのに、退職したこと自体が最もダメな選択だったとは思います。
しかし、借金を抱えていたとしても退職した後にどうするかという計画があれば結果は違ったかもしれません。
退職を決めてから私が頭の中で思い描いていたことは、④~⑥の希望的観測でした。
繰り返す借金生活の中で、完全にマヒしていたんだと思います。
「なんとかなる」と。
今まで隠し通してきたから、これからも自分の思うようにできると考えていたんです。
「借金持ちが無職になる=家族の生活が困窮するかもしれない」という事実に目を背け続けたのです。
私は前の職場では、責任者として常に最悪の状況を予測して、顧客対応や緊急事態の対応を行っていました。
部下に対しても「最悪を想定して動きなさい」「少しでも間違える可能性があれば、その可能性を排除する方法を考えなさい」とつねづね指導していました。
しかし、自分の生活、借金のことになると全く先の計画なんて考えていなかったのです。
・仕事では、しっかりとリスク管理をしていた自分
・裏の顔は、何も管理していない借金まみれの自分
今思えば、2重人格のような気がします。
借金は別人格を作ってしまうほど、恐ろしいものなのだと思います。
普段当たり前に行っている冷静な考えを奪ってしまうし、しっかりと向き合わない限りは、自分が楽になるために楽観的に考えてしまうものなのだと思います。
借金を隠す=バレない=なんとかなる=借金も何とかなるといった感じで心理的にバイアスがかかった状態なのかもしれません。
人に話せないような借金を抱えている人は、私のように冷静な判断ができなくなっている可能性があります。
そんな人は今すぐにでも誰かに相談してください。
「借金を隠すことが当たり前」
「なんとかなると思っている」
ここまできたら、私のように自分1人ではまともに向き合うことはできない状態です。
この話を読んだことをきっかけに、誰かに相談して、しっかりと向き合えるようになってほしいです。
家族を失意のどん底に落としてしまう前に。
妻に内緒の借金はこうして増えた【私は借金520万・無職ダメ夫の体験談②】
【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
はじめまして「P太郎」と申します。
現在無職、あるのは借金520万です。
さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。
このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。
このブログを通して
- 借金の怖さ
- 借金をする人の心理
- 借金に向き合うためのヒント
などを伝えていければと思っています。
借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。
同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。
目次
- 【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
- 妻に内緒の借金はこうして増えた はじめての借金~200万円
- 妻に内緒の借金はこうして増えた 借金200万~520万になるまで
- 妻に内緒の借金はこうして増えた なぜ借金を隠し続けたのか?
妻に内緒の借金はこうして増えた はじめての借金~200万円
初めて消費者金融で借金をする(クレカの使いすぎが原因で20万借りる)
↓
一回返済するも、簡単に借りれることに味をしめる
↓
浪費をつづけ、返済してもすぐ借りるの繰り返し。
↓
家庭の事情や仕事のストレスで出費が増える
↓
家計が回らない分をお金を借りて補填する日々
↓
気づけば借金200万
ここまでで大体3年ぐらいのできごとです。
ずっと妻に内緒で借り続けていました。
詳細は以下の記事で紹介しています↓
正直、200万の借金以降は「いかに借金がバレないようにするか=お金に困っているように見せないか」ということばかり考えて行動します。
- ボーナスをもらっても、欲しいものがあれば買う、買ってあげる。
- 連休があれば、旅行へ行く、美味しいものを食べる
- 週に2回は外食
借金があるくせに、一般の家庭並み、それ以上に出費をすることで、お金が無いことをひたすら隠しました。
当時は、「妻に心配かけたくない・・・」と思って隠すことを選択していましたが、今思うとそれは完全に綺麗ごとでした。
自分にそう言い聞かせて、借金を隠すことを正当化したかっただけだと思います。
今思えば、ただの現実逃避だったのです。
妻に内緒の借金はこうして増えた 借金200万~520万になるまで
ここからはただただ借金をし続けることが当たり前になる生活です。
正直、語ることは無いくらい借金を繰り返していました。
しかし、裏の生活は借金地獄でしたが、私の社内での働きぶりはよかったのでさらに出世をします。
借金をしているダメな部分を隠すために、日常生活は逆に張り切っていました。
これは、自分の精神を安定させるためにマイナス面をプラスで打ち消そうとしていたのだと思います。
仕事では上司、部下から信頼され、家庭では家事、育児に積極的に関わる理想の旦那さんを演じていたのです。
演じていたというより、もう一人の自分ができたといった方が近いのかもしれません。
しかし、逆に年収がUPすることで、「いつか返せるでしょ」と思うようになっていきました。
借金あるのに、天狗になっていました。
ライフが無いのに、スターを取って調子にのってどんどん進むちびマリオです。
はい。
私にとって、この年収UPが逆効果だったのです。
そこで追い打ちをかけるように、生活環境が変わっていきます。
- 役職が上がったので仕事量が増え、ストレスも増加。
- 娘が私立幼稚園に通い始める
- 娘が週に2回英語塾に通い始める
- 飲みにケーションが増える
もう、収入上がっても関係なしに、出費、浪費は増え続けました。
周りよりも収入が高い=自由に使えるお金が増えた
っていう感覚です。
そこで、貯蓄や返済に回そうなんて考えはありませんでした。
私がそういう感覚なので、家計を握っていない妻はもちろんお金の節約なんて考えません。
むしろ、どんどん出世して、羽振りが良くなる私を頼れる存在だと思っています。
妻はもともと、子育てにはしっかりとお金をかけたいタイプでした。
なので、私のはぶりの良さを見て、高い幼稚園に入れたいと言ってきます。
私も見栄っ張りなので当然断ることはできません。
また、妻は一時期子育てノイローゼでうつ状態になってしまったこともあります。
それもあってか、子育てに関しては投資を惜しむとまた悩んでしまったり、うつが再発してしまうという恐怖があったのも事実です。
そのため、内緒の借金があっても教育の投資を断ることはできませんでした。
もちろん、これは妻のせいではありません。
子供の教育にお金をかけたいと思うのは親の心理として当然です。
結局、借金を隠し続け、増やし続けた結果、家庭環境を維持するためには無理をするしかないという状況を自分で作ったことが原因だったのです。
【この時点での借金】
- 消費者金融:〇コム、レ〇クの2社で250万
- クレジットカードリボ払い:50万
散財と、身の丈に合っていない教育投資により、すべてのカードが限度額まで達していました。
そこで困った私は、返済を考えずに新たにカードを作ります。
銀行系のカードローンです。
もう限界だ。
最後に20万だけでも借りないと、来月の支払いが・・・
とりあえず今月の支払いを何とかするために、借入の審査を受けました。
そして、
審査結果は100万
歓喜しました!
余裕ができたー!!
今考えたらほんとバカです。
銀行の罠なのに、自分が100万円もらった気分になっていたのだと思います。
当時はこれにとても安堵し、ケガとか事故が起きたときだけに使おうと心に誓いました。
しかし、案の定日々の浪費を繰り返すため借入額がどんどん増え、借入合計が300万円に近付いてきます。
ここで、ようやくに300万越えはまずいと焦り始めました。
なぜなら、300万と聞くと自殺や破産の話を聞くレベルだと言うことに気づいたのです。
このまま今の会社にいればなんとか返せるかも・・・
でも早く返したい・・・
そろそろ返済がキツイ、バレるかも・・・
いろんなマイナス感情が沸き上がってきます。
そして、死や破産がちらつき始めて、焦りを感じはじめた私はついに解決策を考えました。
それは、株です。
株式投資でした。
私が勤めていた会社は毎年業績を伸ばし、株価も上がり続けているような企業でした。
そのため、従業員への株配当もあったりして、それを元手に国内株式に手を出します。
対して勉強もしていないのに、
好調な企業=株価が上がり続ける
という短絡的すぎる考えで企業の情報を集め、株を買い始めます。
300万も借金があるのに、さらに一発逆転を狙ったギャンブル投資を始めたのです。
もちろん、世の中そんなに甘くありません。
結局、金銭的に余裕がない状態のため購入した株を長期保有できず、
目先の下落で焦って売却。
デイトレードの真似事みたいなことをして資産を減らし続けます。
さらに、ボーナスの一部で株を買って再勝負!
株で負けて足りなくなったら、借金して生活費にあてる。
そんなことを繰り返し、借金返済のために始めた株式投資でしたが、いつしか負けを取り返すために株をやり続けることになっていました。
そして、最初は軽い気持ちで作った銀行カードローンにも、株や浪費の補填でお金を借り、気づけばすでに限度の100万に達していました。
これで、借金が400万
そして、運が悪いことに仕事は順調でさらに出世。
年収が上がったので、カードの限度額が100万UPしました。
もちろんそれもすべて借り切ります。
なぜなら、もう借金という感覚が無かったからです。
結局これで、借金500万
もう、何がなんだかわかりません。
ここまで来ると借金があることを忘れようとすることに必死になります。
月末の返済が辛いだけ。
それを乗り切ったらあとは自由にお金を使える。
返済しても、結局足りなくなるためまた借入をします。
毎月6万円以上の利息をただただ吸い取られる日々を送っていました。
本当にバカです。
7年間、返済は遅れることはなかったですが、完済することもなかったので、利息だけで何百万払ってきたことか。
なんとか今の会社にしがみついて食つなぐしかない・・・。
でも、このままいれば借金を内緒にしててもなんとかやっていけるのだろうか・・・。
そんな不安を抱えていた、矢先のことです。
妻「会社を辞めてほしい、引っ越して子育てを安定させたい」
ファッ・・・・・!?!?!?!?
目の前が真っ暗になりました。
妻に内緒の借金はこうして増えた なぜ借金を隠し続けたのか?
今回は、借金がエスカレートして、どんどん膨れ上がって500万に到達するまでの体験談を記事にしました。
まだ借金を打ち明ける話の続きが残っていますが、ここで一度借金を隠し続けた心理を自分なりに分析したいと思います。
【なぜ借金を隠し続けたのか?】
当たり前ですが、内緒で借金をしてしまったとしても、いずれは返済しなければいけません。
そう考えたときに人が取る方法は3つあります。
①妻に話して、返済計画を考える
②妻に話さず、自分で返済できる方法を考える
③妻以外に話して(両親など)、返済方法を考える
すべてに共通しているのが、返済に向けて考えているという点です。
しかし、私はこの3つの方法すべてを考えていませんでした。
では、何を考えていたかというと
「いずれなんとする。ボーナスを2,3年分をあてればすぐに返せる!」
なんてことを考えて過ごしていたのです。
年間のボーナスが100万くらいだったので、確かに3年分あてれば300万は返せる計算にはなります。
しかし、この計画は「②妻に話さず、自分で返済できる方法を考える」に近い考えにも思えますが、ただの現実逃避です。
理由は
・100%貰えるという確証がない
・子供の成長で費用が増えることを考えていない(小学校入学)
・ボーナスすべてを返済にあてて妻に隠せるのか
穴だらけで、非現実的で、都合の良い妄想100%の計画でした。
中途半端に収入が良かったせいで、自分に変な自信があったのも原因だと思いますが、とにかく現実的な返済方法を考えていなかったのです。
では、なぜ現実的に返済を考えられなかったのか?
それは、
「ただただ、借金をしているという事実から目を背けたかった」
だけだと、今になって思います。
この逃避癖は、結婚当初から続いている身の丈に合わない出費生活=自分を良く見せようという見栄がはじまりです。
根本に自分を良く見せたいという性質があるため、借金を誰にも言えないし、自分でさえも現実をの借金まみれの自分を直視できなかったのです。
「何とかなる」は、ただの現実逃避
安易に借金を繰り返してしまっている人に伝えたい言葉です。
もし内緒の借金がある人がいたら、実際にいくら借金があって、生活費にいくらつかっていて、いくらの収入で、どれだけ返済できるのかしっかりと自分に向き合って計算してみてほしいと思います。
私は、これを7年間1度もしてきませんでした。
逃げ続けた結果、借金が500万まで膨らんでしまいました・
もし、1度でも考えていたら・・・。
その時点で、誰かに相談しようと思っていたかもしれません。
返済計画を作って、コツコツ返していけたかもしれません。
それが私にはできませんでした。
とても悔やまれます。本当に。
結果的に、たくさんの人を巻き込み、苦しみ、悲しみのドン底に突き落としてしまいました。
私の経験ですが、真剣に現実に向き合わず、楽な方に逃げ続けた結果は後悔しかありませんでした。
そして、その結果は自分以外の人にも影響しました。
待っても、願っても、借金があること自体は変えられません。
借金を抱えている方は、まず今の状況を把握しつつ、将来を冷静に考えてほしいと思います。そして、打ち明ける、相談することで少しでも具体的に解決の道に進めるようになってほしいと願っています。
妻に内緒の借金はこうして始まった【借金520万・無職のダメ夫の体験談】
【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
はじめまして「P太郎」と申します。
現在無職、あるのは借金520万です。
さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。
このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。
このブログを通して
- 借金の怖さ
- 借金をする人の心理
- 借金に向き合うためのヒント
などを伝えていければと思っています。
借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。
同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。
目次
- 【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
- 【借金520万・無職のダメ夫 自己紹介】
- 【妻に内緒の借金はこうして始まった】
- 【妻に内緒の借金 多重債務への道】
- 【妻に内緒の借金はこうして始まった まとめ】
【借金520万・無職のダメ夫 自己紹介】
簡単に自己紹介をします。
- 35歳 現在無職
- 妻子持ち(妻は同い年、娘7歳)
- 元大手販売店の店長(年収600万)
- 趣味 料理
- 好きな食べ物 カレー
ザ・平凡サラリーマンでした。
好きな食べ物がカレーなんて、庶民派もいいとこです。
借金がなければ、同年代ではそこそこ裕福な家庭だったと思います。
仕事も比較的順調で出世も早かった方でした。
妻がいて、子供がいて、順調に出世して・・・
何も悩むことの無い環境に見えますが、
実は、妻に内緒の借金520万がありました。
あることがきっかけで一度借金をしてしまい、それから借金地獄に陥ることに。
結果的に、収入があっても返済に追われ、返してもまた借りるといった自転車操業でどんどん借金は膨らんでいきました。
すべては自分の心の弱さが原因だと思っています。
しかし、借金の原因は心の弱さなのに、何食わぬ顔で7年間妻に内緒で借金をし続ける強靭なメンタルも持ち合わせていました。
自分でも思いますが、本当に不思議な状態です。
完全にサイコパスでした。
そして、よく精神が崩壊しなかったなと・・・。
平凡なサラリーマンが、なぜ借金をして、そしてなぜ内緒にし、どんどん借金を膨らませていったのか。
自分の過去の精神状態を考えるためにも、体験談を振り返っていきたいと思います。
【妻に内緒の借金はこうして始まった】
借金をしたきっかけは、新婚旅行でした。
私が妻と結婚したときはすでに、親元を離れ二人暮らしを始めていました。
当時26歳で結婚したので、比較的若かったということもありましたが、日ごろからお金の管理を全くしていませんでした。
そのため、新婚旅行の申し込みをするときにカード払いで契約しました。
しかもボーナス一括払い。
これがすべての始まりです。
結婚式の費用も両親頼み、親に甘えることが当たり前で、給料はすべて使い切る生活が当たり前の状態でした。
そもそも、生活するうえで、計画して、お金を貯めるという考えが全くなかったため、安易にカードを使うことを選んだのです。
本来であれば、お金が無ければ我慢するのが当然です。
しかし、未来に貰えるだろうボーナスを自分の貯蓄のように考えてカードで契約。
本当に浅はかだったと思います。
そして案の定、ボーナス時期になり請求書を見てビックリ!
そこには、ボーナスでは払いきれないほどの金額が・・・。
新婚旅行代金があることも忘れ、他の支払いにもカードを使っていたためボーナスでは払えないほどの金額になっていたのです。
「ヤバイヨ・・・」
もちろん、毎月の給料は使い切っていたので貯蓄はありません。
しかも、結婚式では親に数百万円出してもらっているため貸してほしいなんて言えません。
当時妻も働いていましたが、お互い外食が好きだったので貯蓄はしていないのもわかっていました。
そこで、自分が考えた解決策が
「消費者金融」でした。
私の両親は田舎から出てきて、地道に稼いで、コツコツお金を貯めたタイプです。
実家暮らしの時は、金遣いが荒い私に対して「サラ金だけには手を出しちゃだめだよ!」と口を酸っぱくして言ってくれていました。
しかし、そんな親の助言よりも「お金が無い=かっこ悪い=妻に見せたくない部分」というバカな見栄が勝ったのです。
なぜその時、安易に消費者金融という選択をしてしまったのか、なぜ妻に相談できなかったのかと今でも後悔しています。
もし消費者金融を使うにしても、妻と話した結果であれば違ったと思います。
きっと二人でお金について真面目に考える良いきっかけになったかもしれません。
しかし、私は妻に話さなくても良いという「自分にとって楽な方法」を選んでしまったのです。
誰にでもお金の失敗はあるとは思いますが、自分一人で解決しようとすると必ずおかしな方向に繋がってきます。
それぐらい、お金は人の心を不安にもさせますし、興奮させることができます。
その時「〇コム」に借りた20万円、それがすべての始まりでした。
【妻に内緒の借金 多重債務への道】
はじめて借りた借金20万円。
実は、これはすぐに返すことができたんです。
パチスロのおかげで・・・
借金をギャンブルで返済するっていう頭はマジでいかれてると思います。
ふつうは、内緒でした借金に反省して、生活を切り詰めて月々1円でも多く返していこうと思うと思います。
しかし、私は違ったのです。
「どうにかして早く、借金を帳消しにしたい!」
その気持ちだけで、動いていました。
本当に目の前のことから目を背けて、楽な方にばかり逃げていたのだと思います。
もともとギャンブルが好きだったというのもあり「負けを取り返す」という感覚が染みついていたのも原因です。
典型的な、破滅型のギャンブラーですね。
その結果、返済はできましたがそこからが地獄の始まりです。
味を占めた私は借金に反省することもなく、浪費やギャンブルを繰り返します。
いつしか「足りなくなったらまた借りればいいや。すぐに返せるんだし」という感覚になっていました。
そして、お金を貯めるという概念は無くなり、使うことしか考えなくなりました。
もともと仕事はサービス業で、長時間労働、顧客クレームも絶え間ない環境で働いていたので、ストレスが溜まりやすい状態ではありました。
それが、輪をかけて浪費につながり、休みの日に家でのんびり過ごすなんてことはなく、必ず出掛けては散財を繰り返す生活に。
もちろん、借金も増えています。
気づけば、何とかなるだろうといった感覚で当たり前のように借りるようになっていました。
ここまで来ると、もう借金という感覚は正直なかったのかもしれません。
借入可能額=自分のお金といった感覚に陥ってしまい、借りることになんら抵抗がなくなっていたのです。
そんな日々の中、1年後には娘も生まれ、転勤や出世もし、世間的に見れば順調な家庭だったと思います。
出世により収入も増えましたが、家族が一人増えたので支出は増えます。
さらに、妻の実家から遠い地方へ転勤となったので里帰りにも大きな費用がかかります。
そして、家計の支出が増える中、浪費を辞めなかったため、気づけば借金は200万まで膨らんでいました。
【妻に内緒の借金はこうして始まった まとめ】
初めての借金から、エスカレートするまでの実体験を紹介しました。
実際は、このあとさらに借金が増えるのですが、ここまでの心理状況の変化や対策すべきだったことポイントを自分なりに整理したいと思います。
【借金を加速させたポイント】
①もともと貯金をしたことが無かった ⇒ 結婚に対する認識が甘かった
②お金が無いのに新婚旅行へ行った ⇒ 我慢すべきだった
③お金が足りなくて消費者金融を使った ⇒ よく考えるべきだった
④ギャンブルに頼って返済した ⇒ 返済計画をたてるべきだった
前提として、親に甘えて育ってしまったため、お金のありがたみについて理解していなかったということも問題ですが、結局夫婦でお金の話をしていなかったというとことろが一番の問題だったのかなと思います。
結婚する前、結婚した後、旅行の計画をした時、お金が足りなくなった時・・・
いくらでも話す機会があったはずです。
しかし、常に目先の欲望を叶えるために、行き当たりばったりで生活していました。
そもそも、お互いが浪費家だったので潜在的にお金がない現状を共有することを怖がっていたのかもしれません。
もし、同じような境遇にいる方がいましたらまずは誰かに話すことをおすすめします。
1人で抱えても辛いだけ、私のように雪だるま式に借金が増えてしまう可能性もありますので。
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