妻に内緒の借金を抱えて無職になった【借金520万・無職のダメ夫の体験談③】
【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
はじめまして「P太郎」と申します。
現在無職、あるのは借金520万です。
さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。
このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。
このブログを通して
- 借金の怖さ
- 借金をする人の心理
- 借金に向き合うためのヒント
などを伝えていければと思っています。
借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。
同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。
- 【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】
- 妻に内緒の借金を告白した話
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった理由
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった ついに首が回らなくなる
- 妻に内緒の借金を抱えて無職になった まとめ
妻に内緒の借金を告白した話
2020年10月某日
ついに借金が520万あることを妻に告白しました。
約7年間、借金を内緒にしつづけ520万まで膨らんだ借金。
告白するのには恐怖しかありませんでした。
妻に失望される、怒られる、悲しまれることが怖いというよりは「自分の告白で妻の心をナイフで突き刺してしまうのではないか」そんな怖さがありました。
7年間ずっと秘密にしてきた借金ですが、あることがきっかけで無職になり、どうにもならなくなったため告白しました。
なぜ、どうにもならなくなる前に告白、解決の道を選ぶことができなかったのか。
本当に悔やまれます。
借金の経緯は過去の記事でも公開しています。
借金のきっかけについて↓
借金がエスカレートしてしまう話↓
今回の記事では、告白に至るまでの無職時代の体験談を書いています。
思ったより長い内容になったので、告白当時の話は次の記事に回そうと思います。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった理由
前回の記事の続きになります。
安定した仕事、幸せな家庭がありながら、7年間借金を繰り返しついに500万もの借金に膨らんでしまってからの話です。
2019年 年末
妻から、「仕事を辞めてほしい、今の環境で子供を小学校に入れたい」
そんな相談を受けました。
私の仕事は転勤が非常に多く、2年ごとに全国を回っていました。
その中で妻は、土地になれない、環境になれない、人間関係が作れないなどで心を病んでしまうことが多々あったのです。
そして、妻は今回も周りと関係がうまくいかず、土地柄も合わないせいかどうしても今の環境で小学校教育を受けさせたくないとのこと。
(またか・・・。)
そう思いましたが、今度は本気のようです。
今まで、ママ友とうまく関係が築けず悩んでいた妻の姿や、やっと慣れてきたころにまた転勤が決まり寂しい思いをたくさんさせてしまった妻と子供の姿を見てきました。
塞ぎこみ、死にたいというまで追い詰められてしまう妻の姿を・・・。
そんな妻の姿は見たくない、そんな思いをさせたくない。
「家族の環境を変えたい」と私も心から思いました。
しかし、自分には内緒の借金がある。
ここで仕事を辞めれば、今の収入が得られなくなり借金返済が遠のいてしまう。
その結果、返済ができなくなり、バレてしまう可能性がある。
でも、退職できないと伝えれば離婚や別居を切り出されかねない。
家族の心の負担は知っていたので、妻から「なぜ辞められないのか」と問われても納得させられるだけの理由が説明できない状況でした。
理由を説明するには、もはや借金があることを伝えるしかなかったのです。
そして、 悩んだあげく自分が出した結論は
「退職」でした。
「退職せずに、少しでも返済の可能性を残す」ことより、「借金があることを隠して、家庭のために仕事を辞める理解力のある夫」を演じることを選んだのです。
自ら破滅の道を選ぶなんて、狂気の沙汰としか言いようがありません。
冷静になった今だからこそ、そう思えます。
しかし、7年間借金を隠すことが当たり前になっていたので、もはや「借金を打ち明ける」という選択肢はありませんでした。
自分の中では、当然の判断だったのです。
もともと、仕事にはやりがいを感じられず、ストレスも多かったので辞めたいという気持ちがあったというのも影響していたと思いますが。
そこからは、退職に向けて動きました。
よくよく考えると、退職金ももらえるし、有休もたくさん残っているので無休で収入が入る期間がある。
さらに、会社の持ち株も売却でき、失業手当ももらえるので逆に返済のチャンスがあるのではと都合の良い希望を見出します。
そして、借金があることも忘れ、退職金をあてにして引っ越しの計画をたて、家具を新しく揃える計画を立てました。
退職を決めてからあっという間に4か月がたち、2020年5月に退職。
会社が忙しい時期、コロナウイルス感染拡大した時期ということもありましたが、転職活動は一切せずに退職。
自ら「借金500万・無職」という修羅の道を歩み始めたのです。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった ついに首が回らなくなる
退職後、私はまだ有休消化中だったため、妻は代わりに働くことを決めました。
もともと妻は就職をしたいと思っていたので、主婦を交代したのです。
会社を退職しましたが、退職金や有休消化や最後のボーナスである程度の生活資金はあったので、とりあえず私ものんびりしようと思いました。
そして、安定した生活が訪れました。
借金はあるけど、仕事のストレスはない。
家族と過ごす時間が増えた。
ようやく、家庭が安定した環境になった気がしました。
しかし、安心したのもつかの間。
容赦なく、無職の私に返済、家賃、各種税金の請求が襲い掛かります。
そして、退職を機に引っ越したので、家具や生活に必要なものを買いそろえた際に使ったカードの請求・・・。
みるみるうちに、退職金が食いつぶされていきます。
そして、それを目の当たりにして、とてつもない不安に襲われます。
家族と過ごす時間と、1人で過ごす苦痛、不安の狭間でとりあえず「何かしなきゃ」と考えました。
失業保険を貰うにはまだ時間がかかるし、子供も小学校に行き始めたばかりなのでできるだけ家にいてあげたい・・・
そんな気持ちから、コロナ禍で加速した「副業ブーム」に目を付けます。
ブログ、せどり、FXなど在宅でできたり、会社に縛られることなく稼ぐことを夢見ていろいろやりました。
もちろん、どれも長続きしません。
貯蓄も少なく、借金があり、無職の精神状態では、今何をすべきか、腰をすえて考えることができないのです。
結局は「楽して稼ぎたい」「楽して返済したい」という気持ちがあるため、すぐに成果がでない副業に不安を感じます。
そして、あっという間に退職して3ヵ月がたちました。
ここにきて、資金の底が見え、ようやく現実を冷静に考え始めたのです。
「就職しなきゃヤバイ」
失業手当の支給が始まったので、ぎりぎり生活はまかなえそう。
でも、それも時間の問題です。
毎月15万円も返済していたので、退職金を切り崩したとしても2ヵ月持つかどうか。
そこまできて、やっと危機感を感じ始めたのです。
そして、副業で稼ぐことから転職に向けてシフトチェンジしました。
しかし、思うように仕事は見つかりません。
【この時点の借金】
消費者金融:〇コム レ〇ク 180万
銀行系カードローン: 200万
クレジット リボ : 130万
合計 510万
コロナショックの影響もありましたが、借金まみれの状態では転職活動も身が入りません。
とにかく、借金を返済するために(借金を隠し続けるために)高収入の働き口を探します。
しかし、そんなところは残業が多い、転勤があるなど前職と変わりません。
それでは結局家族との安定した生活が逆戻りしていまいます。
なかなか、思ったような就職先がない、見つけて応募しても書類選考で落とされる。
さらに気分が落ちる。
借金の事実に絶望する。
迫りくる破産の予感と、決まらない就職で気がおかしくなりそうでした。
そして、次第に焦る気持ちが強くなり、私は強行手段に出ます。
クレジットカードでFX口座に30万円入金。
海外のFX口座でしたので、クレカ入金が可能なのです。
そして起死回生を願って、ハイレバレッジ888倍でトレード。
ここまで来たら、あと30万損失しても痛みはありません。
どうせ500万も借金があるんだし。
そして、結果はもちろん
惨敗。
当然です。自暴自棄なトレードでは勝てるはずもありません。
本当に死にたくなりました。
ついに、100%今月の支払いでさえもまかなえない状態になってしまったのです。
「もう、妻に話すしかない。」
話したところで解決になるかわかりませんが、この状況を1人で抱えることに精神的に限界がきました。
自分の行いを悔やんでの告白
もう二度とやらないことを誓っての告白
嘘をつき続けたことを償うための告白
すべて違います。
私が借金を打ち明けた理由は、告白することで自分が楽になるためのものだったのです。
妻に内緒の借金を抱えて無職になった まとめ
今回の記事では、借金を抱えた状態で無職になった体験談を記載しました。
次は、いよいよ秘密を打ち明ける話を書いていきたいと思いますが、ここで自分が無職になったときの心理状態について分析したいと思います。
【借金があるのに退職した理由】
- 妻の希望
- 借金を隠しつづけるため
- 今の会社の仕事に疲れていた
- フリーで稼げるんじゃないかという希望
- 仕事を辞めた分、勉強や副業にしっかり時間を費やせばなんだってできると思っていた
- 最悪すぐ転職すればなんとかなると思っていた
借金があるのに、退職したこと自体が最もダメな選択だったとは思います。
しかし、借金を抱えていたとしても退職した後にどうするかという計画があれば結果は違ったかもしれません。
退職を決めてから私が頭の中で思い描いていたことは、④~⑥の希望的観測でした。
繰り返す借金生活の中で、完全にマヒしていたんだと思います。
「なんとかなる」と。
今まで隠し通してきたから、これからも自分の思うようにできると考えていたんです。
「借金持ちが無職になる=家族の生活が困窮するかもしれない」という事実に目を背け続けたのです。
私は前の職場では、責任者として常に最悪の状況を予測して、顧客対応や緊急事態の対応を行っていました。
部下に対しても「最悪を想定して動きなさい」「少しでも間違える可能性があれば、その可能性を排除する方法を考えなさい」とつねづね指導していました。
しかし、自分の生活、借金のことになると全く先の計画なんて考えていなかったのです。
・仕事では、しっかりとリスク管理をしていた自分
・裏の顔は、何も管理していない借金まみれの自分
今思えば、2重人格のような気がします。
借金は別人格を作ってしまうほど、恐ろしいものなのだと思います。
普段当たり前に行っている冷静な考えを奪ってしまうし、しっかりと向き合わない限りは、自分が楽になるために楽観的に考えてしまうものなのだと思います。
借金を隠す=バレない=なんとかなる=借金も何とかなるといった感じで心理的にバイアスがかかった状態なのかもしれません。
人に話せないような借金を抱えている人は、私のように冷静な判断ができなくなっている可能性があります。
そんな人は今すぐにでも誰かに相談してください。
「借金を隠すことが当たり前」
「なんとかなると思っている」
ここまできたら、私のように自分1人ではまともに向き合うことはできない状態です。
この話を読んだことをきっかけに、誰かに相談して、しっかりと向き合えるようになってほしいです。
家族を失意のどん底に落としてしまう前に。