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借金520万・無職のダメ夫の話

妻に内緒の借金を告白した話【借金520万・無職のダメ夫の体験談④】

借金

【借金520万・無職のダメ夫 このブログについて】

はじめまして「P太郎」と申します。

現在無職、あるのは借金520万です。

 

さらに、その借金は妻に秘密で作ったものです。

 

このブログでは、「なぜ借金をしてしまったのか、なぜ秘密にし続けていたのか」についてしっかり向き合うために、私の体験談を執筆していきます。

 

このブログを通して

  • 借金の怖さ
  • 借金をする人の心理
  • 借金に向き合うためのヒント

などを伝えていければと思っています。

 

借金に向き合うことは勇気がいることだと思いますが、必ずいつかはしっかりと考えなければいけない日が来ます。

同じ悩みを抱える人の参考になれば幸いです。

 

 

妻に内緒の借金を告白 告白の準備

クレジットカード

妻に内緒の借金を抱えた状態で、家庭の事情により退職しましたが、転職活動も思うようにいかずついに借金返済が不可能な状態になりました。

 

そして、ついに妻に借金を告白することを決心。

 

 

 借金の経緯などは別の記事でも掲載していますので、気になる方はチェックしてみてください↓

minus-start.hatenablog.com

 

 

借金を伝える決心はしたものの、震えるほどの怖さがありました。

仕事のミスや、会社のプレゼンで緊張したときの比じゃありません。

 

自分自身が失望されることは分かり切っていましたが、告白により妻が壊れてしまうのではないかということが怖かったのです。

 

妻はもともと精神的に強くないので(育児や転勤でノイローゼ気味になることがたくさんありました)、伝え方も慎重に考えなければいけません。

 

一歩間違えば、肉体的にも、精神的にも崩壊する。

 

できるだけ、妻自身や子供への影響を最小限にしたいと思いました。

(借金をしまくっといて、今さら真剣に妻子の安否を想う自分にあきれますが・・・)

 

まずは、告白したときの妻の反応について、最悪のケースを考えました。

 

【最悪のケース 上から悪い順】

  • 妻が発狂して無理心中を図る
  • 妻が自殺する
  • 自分が妻に刺される
  • 自分がボコボコに殴られる
  • 妻が家を飛び出す
  • 自分が家を追い出される

 

上の3つは生命が関わるので絶対に避けなければいけません。

何より、子供に大きな影響を与えてしまうからです。

 

最悪のケースを冷静に考えつつも、自分が作ってしまった借金は「人の命に影響するレベル」なのだと改めて認識しました。

そして同時に、それを内緒にし続けてきた自分自身に恐怖を感じました。

 

とはいえ、現実的に支払い不可の状況になっているので話をしなければ何も進みません。

話したくなければ、あとは失踪するしかないのですから。

 

 

まずは、最悪のケースを避けるため「落ち着いて話せる状況を作る=衝動的な行為をなくす」ことが最優先であると考えました。

 

そして、そのための方法を考えます。

 

ネットで検索したところ、借金をただ告白するだけでなく、解決策も提示した方がパニックを回避できることが書かれていました。

 

解決策・・・

 

 

そして、私が考えたのは「両親に肩代わりしてもらう」でした。

 

 

妻に内緒の借金を告白 両親へ相談

悩み

自己破産、任意整理という選択肢もありましたが、支払いが差し迫る中で時間のかかる方法を選ぶ余裕はありません。

 

結果的に法的手段に頼るにしても、親への告白は免れないことなので相談することを決意しました。

 

私の両親は、浪費家の私と違って超がつくほどの倹約家です。

「お金を借りる=利息がかかる=無駄なこと=絶対にダメなこと」という認識がものすごく強くて、正直勘当覚悟で連絡しました。

 

今までも、なんどかお金を工面してもらうこともありました。

そのたび「サラ金に頼るくらいなら、貸してあげる」と優しくフォローしてくれた時もありました。

言い訳にはなってしまいますが、だからこそ今回の借金については、今まで頼ることができませんでした

 

親に負担かけたくない、落胆させたくない、もう結婚して子供もいるのにだらしないところを見せたくない、怒られたくない・・・

そんな気持ちから親を頼らずに自分でなんとかしたいという思いで借金があることは、親にも隠し通してきたのです。

 

しかし、結局自分でなんとかすることができず(なんとかするためにも動いてすらいませんが)親に頼ることにしたのです。

結果的に、隠すことは親のためでも何でもなく、自分の保身でしかなく、迷惑をかけてしまうことになりました。

 

 

そして、電話で母親に、借金があること、もうどうにもならないこと、お金の工面の相談をしました。

 

 

電話越しに母親は泣いていました。

 

父親は母親よりは冷静でしたが、声には力がありませんでした。

 

【両親に言われたこと】

・なぜもっと早く相談しなかったのか

・なぜ借金があるのに仕事をやめたのか

・自分でどうにかなると思っていたのか

・妻に話しているのか

・何に使ったのか

・ずっと騙していたのか

・自分の息子とは思えない

・借金があるなんて噓でしょ

・TVの中の話みたい

・育て方が間違った

・産むんじゃなかった

 

予想はしていましたが、言われてもしかたない言葉ばかりです。

こんな浪費家の私ですが、一応勉強やスポーツもできて就職先も大手だったので親としては自慢の息子だったらしく、それが突然借金まみれだったことを知り、夢にしか思えなかったとのこと。

 

すでに定年退職をしている両親を頼る、ダメ息子に成り下がった私は返す言葉はありませんでした。

 

そんな息子とはいえ、家族を持っている身。裏切られた気持ちしかしないと思いますが、息子のため、孫のためならという思いでお金は工面してもらえることになりました。

 

本当に両親には感謝してもしきれません。

 

老後に備えていた貯蓄すべてをはたいて、借金返済のために貸してくれることになりました。

 

妻に内緒の借金を告白 妻に告白

運命

両親は失意の中、お金を貸してくれることに同意してくれました。

あとは妻に話すだけ。

 

正直、妻に話さずに内緒で親に借りて返済、親に毎月返済するということも考え、両親にも打診しました。

 

両親の意見は「NO」、妻に話さないと貸せないと。

当たり前ですよね。

 

両親の意見を聞いて、最後の最後で保身に走ろうとしている自分の愚かさに気づき、もう自分は病気だなと思いました。

 

最終的に両親は、話すかどうかは自分で決めていいといってくれましたが、けじめをつけるためにも自ら妻に告白することを決心しました。

 

私自身もう妻に嘘をつきたくないですし、両親を巻き込んでいるのに、自分だけ痛みを伴わない楽な方向に逃げるのはダメだと思ったからです。

 

そして、子供が寝た後で妻に告白することにしました。

 

 

18時が過ぎ、仕事から妻が帰宅しました。

 

そして、私はご飯の準備をしながら「今日話したいことがあるから、子供が寝た後で時間もらっていい?」と伝えました。

 

妻は「わかった。いいよー!」と明るい返事をしてくれました。

 

何も知らない妻の明るさに、心が痛み、心拍数が一気に上がったのを覚えています。

 

そのあと、普通にご飯を食べて、お風呂に入ったり、子供の就寝準備をしたりしましたが、生きた心地がしませんでした。

 

 

そして、10月某日 午後22時 

 

ついに借金を妻に告白する時がきました

 

 

子供が寝ていることを確認し、妻と一緒に寝室からリビングへ移動します。

 

妻「話ってなんだった?」

 

私「実は・・・借金があります」

 

それを伝えた瞬間に、妻の顔がこわばりました。

 

妻「え、いくら?」

 

私「520万円です」

 

妻は無表情でため息をつきながら、深くうな垂れます。

 

妻「いつから?」

 

私「〇〇県に住んでいた時からです」

 

妻「7年間も隠してたってこと?」

 

私「そうです。本当にごめんなさい」

 

そう伝えると妻は黙り込んでしまいました。

 

私「今月の支払いもできない状況です。両親にも相談していて借金については肩代わりしてくれることになりました。就職後、毎月返済していきます。」

 

妻「優しい両親で良かったね・・・」

 

妻は涙を流しました。

とてつもないショックから、少し安堵した気持ちになり涙がこぼれたのだと思います。

 

 

その後は、借金のきっかけ、内緒にしつづけてきたこと、金額の内訳などを話し合いました。

 

各社の金額をしっかりと把握していなかったため、さらに呆れられましたが・・・。

 

 

告白する前は妻の精神的に弱い部分を危惧していました。

 

しかし、予想に反して妻は事務的に借金の確認作業を行います。

 

私が内緒の借金を膨らまし続けている間に、妻は母親としてとても強くなったのだと感じました。

 

 

そして同時に、夫婦関係の終わりを感じました。

 

 

確認作業を済ませると、明日私と一緒に実家に来てほしいと伝えます。

妻は一言「わかった」というと寝室へ戻っていきました。

 

 

そして、リビングで一人になった私の頭の中にはいろんな感情が入ってきます。

  • 「借金を秘密にしている」という孤独の呪縛から解放された気持ち
  • たくさんの人を巻き込んでしまった後悔の気持ち
  • 新たに生まれた今後の不安

 

今まで何を守りたくて、借金を秘密にしてきたんだろう・・・。

7年間必死に隠し続け、逃げ続けた自分はなんだったのか。

何のために生きていたのか。

 

自問自答を繰り返します。

 

でも心はどこか晴れやかな気持ちになっていて、とても不思議な感覚でした。

 

 

しかし、そんな感覚もつかの間。

 

寝室から、妻のすすり泣く声が聞こえてきたのです。

 

いっきに現実に引きずり戻されます。

 

そして、背くことができない現実があることを実感します。

私の借金で不幸になった人がいるという現実を。

 

 

妻に内緒の借金を告白 その後

日の出

結論から伝えますと、両親から借りたお金で借金は返済し、現在は転職活動に専念しています。

 

借金はなくなったわけではなく、消費者金融とカード会社から、利息なしで両親に借り換えただけですが気持ちはまったく違います。

 

本当に、両親には感謝しかありません。

借金のことは姉夫婦にも伝わり、借用書、誓約書を正式に書くことにもなりました。

 

しかし、気持ちがスッキリしたのは私だけでした。

定年して自宅で暇な過ごす時間が多い両親は、今でも私が「なぜ借金を内緒でしてしまったのか」をついつい考えてしまうのです。

 

そして、そのたびに辛い思いをさせてしまっています。

 

私も両親の余生を、後悔や悩み、怒りの感情で埋め尽くしたくありません。

しかし、「死ぬまで私を産んだことを後悔したくなる」ほどのことをしてしまったという現実は変えられません。

 

まずは、できるだけ早く就職して少しずつ返済し、更生した姿を見せたいと思います。

それで少しでも落ち着いた気持ちで老後を過ごしてほしいと思っています。

 

 

また、両親からお金を借りて返済する前に法律事務所の無料相談にもいきました。

 

両親に頼るのではなく、自分がペナルティを背負ってでも、自力で返済する苦労を味わった方が良いのではないかという妻からの意見があったためです。

(ここの話でも少しは、また別記事で紹介したいと思います)

 

しかし、その法律事務所の見解では、

  • 減額不可
  • 債務整理しても月14万の支払い
  • 民事再生は難しい
  • 自己破産も難しいかもしれない

 

との意見でした。

私が無職であるという条件がネックだったのだと思いますが、かなり厳しい条件だったのです。

 

結局、手数料や、ブラックリストの影響も考えて両親が肩代わりしてくれたので、法律事務所は利用しませんでした。

 

しかし、相談時に生活の支出や、現実的に返せる金額、何で借金を作ってしまったのかをすべて話すことで自分の家計の状況を振り返るきっかけにもなりました。

もっと早く相談すれば、しっかりと自分の借金の愚かさに向き合うことができたかもしれません。

 

 

さらに、妻の両親にも借金の話をしました。

本来なら、自分の娘を不幸にしたといって殴られてもしかたないと思いますが、私なら「挽回できる、失敗は誰でもあるから」と言ってくれました。

妻の両親は事業を失敗した経験があるため、借金の苦労を知っています。

 

そのうえで、私をもう一度信頼し、鼓舞してくれた気持ちには感謝してもしきれません。

 

 

そして最後に、

 

私は妻と子供と、今までと変わりなく生活しています。

 

 

妻はもう借金については「忘れる」といっています。

そして、両親への返済は自分で責任もってしてほしいと言われました。

 

縁を切られたわけではありませんが、妻なりの心の整理の仕方として「あえて借金のことだけを切り離した」ようです。

 

子供の将来を考えると、金銭的にも精神的にも父親は必要な存在です。

幸いなことに、私も今はまだ娘から必要な存在だと思ってもらえています。

(主観ですが・・・)

 

そのため、妻は離婚、別居という手段を取らずに「借金の事実を自分の生活から見えなくする」ことで、家族生活の平穏を取ったのです。

 

 

しかし、妻は娘が小学6年生になったときに、私が内緒で借金を抱えていたことを娘に伝えるつもりです。

 

そして娘が中学生になるタイミングで離婚をするかどうか決めるということになっています。

 

今から5年後のことです。

 

借金を抱えながら「何とかなる」と思っていた時のように、「まだ5年ある、何とかなる」なんて二度と思いません。

 

「あと5年間しかない、何とかする」という気持ちで日々生きていきたいと思います。

 

自分の行いで、家族に辛い思いをさせることはもうしたくありません。

しかし、今も親に借金をしていることには変わりません。

 

少しでも周りの人の気持ちを和らげるためにも、今度こそ自分にも他人にも向き合って、偽りのない、正直な人生を送りたいと思っています。

 

 

これにて、私の借金体験談は終了させていただきます。

長文乱文失礼いたしました。

 

体験談では話し切れていない心理状況や、借金相談、家族の気持ちであったりは別の記事で執筆していきたいと思います。

 

また、転職活動についても何かメッセージを残せたらと思っています。

 

独りよがりの記事だったと思いますが、少しでも借金を秘密にしていることのリアルを伝えられていたら幸いです。

 

 最後に・・・

 

内緒の借金は本当につらいと思います。

なかなか向き合えないと思います。

でも、必ずいつかは行動しなければいけません。

 

 

誰にも言えない借金を抱えている人は、大切な人が近くにいる人です。

秘密は、大切な人の悲しみを増やすだけです。

 

その大切な人を悲しませないためにも、しっかりと向き合って、相談、悩みを打ち明け、確実に前に進んでほしいと思います。

 

私は、1人で悩み続けた結果、何の解決にもつながりませんでした。

そして多くの人を悲しませました。

 

時間が経てば経つほど、秘密は打ち明けられなくなります。

何が大切かを考えて、現実と向き合うためにも、話す、相談する勇気を持つことは必要です。

このブログが1人でも多くの人に勇気を持って話し、借金解決に繋がるきっかけになることを願います。